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12星座別に見る

恋の形 ~牡牛座女性の場合~

仕事、生活態度、遊び方と星座ごとの個性が出る場面は色々あります。恋愛もその一つ。12星座ごとの恋の形。例えば、牡牛座の女性はこんな恋をします。牡牛座女性の恋のストーリーです。

模範的な生き方

小さな頃から親の言うことに従う良い子。成績は中の上程度だけれど、問題起こすことなど間違ってもなかった牡牛座生まれの牛子。彼女の恋愛や結婚に対する考え方は当然、保守的。付き合った人とは結婚を考える、というより、結婚を考えられる相手以外は付き合わないと決めていた。社会人になって3年目の頃、そんな彼女の前にあらわれたのが、タカヒロだった。長身のたくましい体つき。一流大学卒業後、大手商社に就職した誰もが認めるエリートだった。合コンで知り合って、相手に心を奪われたのは牛子のほうだった。『理想の人だわ。なんとかして付き合いたい』、そう思いながらラインにメッセージを打ち込んでいた。「今度、食事に連れて行ってくれませんか?」、牛子は目立つタイプではないけれど、イザとなれば自分の気持ちをしっかり言葉にする。タカヒロから返事が来た。

カレとの差を埋めたい

タカヒロが選んだ店は、話題になっているビストロだった。気軽に食事できる雰囲気だが、料理のレベルは高い。家柄、会社での評価、将来性、会話の中で彼がすべての面で一流と言える人間だと牛子は知った。食事が終わった後、「また、会おうか」と口にしたのはタカヒロだった。牛子は心が弾んだ。しかし、家に帰って部屋で鏡を見た途端、苦しい気持ちが襲ってきた。締まりのない体型、下手なメイク、全体から漂う地味な雰囲気、自分のことをまるで若年寄みたいだと思った。華やかなタカヒロの姿を思い出しながら、『あの人にふさわしい女性になりたい(そして、いつか結婚したい)』という思いが心を占めていった。

心が折れた

タカヒロからは時々、連絡が入った。いつも急に「今から会おう」と言い、場所を指定してくる。服装やメイクに以前より力を入れていた牛子は、仕事以外の時間はいつでもカレに会える状態だった。駆けつけて、デートを楽しんだ。といっても、最初に行ったビストロのような有名店ではなく、安い居酒屋で食事をして、ホテルに直行。帰りも送ってくれず、どこか自分が雑に扱われている気がした。しかし、同時に『私がふさわしくないから』という卑下する思いがよぎる。必死にエステに通ったり、高い服を揃えたりして、カレに似合う女になろうと努力を重ねるのだった。周囲はのんびり屋の彼女がそこまで頑張っていることに驚いていた。だが、そんな努力も空しく、終わりは突然訪れた。タカヒロのことを知っているという女性に友だちを介して知り合い、カレが既婚者だと知らされたのだ。聞いた途端、嘘だと思ったが、カレのSNSに奥さんの写真が載っていた。散々泣いて、カレに認められるために買った服やメイク用品を段ボール箱にしまいこんだ。

自分らしいペースで生きる

根がおとなしい牛子はタカヒロに復讐を考えることはなかった。以前と同じ一人身の生活に戻り、真面目に仕事をこなした。外見も地味な女性に戻った。そして、そんな彼女にアプローチする男性があらわれた。時々、言葉を交わしていた会社の同僚だ。牛子の勤め先は無名の中小企業。同僚は中途入社で学歴も高卒。タカヒロのスペックとは雲泥の差で、以前の彼女なら見向きもしなかったが、一度、デートに応じてみた。想像通り、会話やマナーのレベルが低い。善良だけれど物足りない人だった。が、彼女はそこで考えた。「この人は私が追いつく必要のない人だ。成長不足な面は私が育ててればいい」、持って生まれた気の長さが顔を出したのだ。もう自分を無理に曲げることはしない。恋が上手くいくかどうかはわからなかったが、心が安らいだ。

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