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12星座別に見る

恋の形 ~蟹座女性の場合~

仕事、生活態度、遊び方と星座ごとの個性が出る場面は色々あります。恋愛もその一つ。12星座ごとの恋の形。例えば、蟹座の女性はこんな恋をします。蟹座女性の恋のストーリーです。

愛する人からのプロポーズ

蟹座生まれの蟹子は、幸せを噛みしめていた。付き合って6年になる恋人、イチロウからプロポーズされて、結婚が決まったからだ。遠距離恋愛だったが、いつも自分を大事にしてくれる優しい恋人だった。仕事は自営で安定しているとはいえないが、生活に苦労することはなさそうだった。両親も喜んでいた。

半年後の挙式まで蟹子は料理教室に通うことを決めた。日々、レパートリーが増えていくのが嬉しかった。イチロウと未来に生まれてくる子どもたちのために、最高の料理を作ろうと思っていた。イチロウはそんな彼女を応援し、相変わらず優しい言葉をかけてくれる。しかし、ある日、その幸せが崩れ落ちた。

失望と新しい出会い

イチロウに借金があることが発覚したのだ。本人いわく、「事業のトラブルを解決するため」に借りたお金だというが、少なくない額で、蟹子はショックを受けた。『こんな借金を抱えたまま結婚するなんて』と不信感も芽生えた。事情を知った家族はやはり反対した。蟹子は悩んだ末、イチロウに別れを告げた。

落ち込む蟹子に声をかけたのが親戚の叔母だった。「とてもいい人がいる」と見合い相手を紹介してきたのだ。まだ失恋の傷は癒えていなかったが、自分のために新しい相手を探そうとしてくれる叔母の好意をありがたく思い、見合いに出かけた。相手は一流企業に務める男性で、収入も外見も申し分なかった。そして、蟹子と性格面での相性も良さそうに思えた。「あの人と結婚すれば、絶対に幸せになれるから」という叔母の言葉にもうなずける。夫と子どもがいる温かい家庭を想像して、蟹子は結婚を決意しようと思った。

恋人であり、幼なじみであり

しかし、見合い相手に返事をしようと思った丁度前日、イチロウから電話がかかってきた。「最後だから聞いて欲しい。どうしてもオマエと一緒になりたい」こんなセリフが飛び出した。そのまま続けて、蟹子と結婚できるなら、今の自営の仕事も辞めて、どこかに就職するという。借金は地道に返す。そして、当初の予定だった蟹子が相手の地元に行く形の結婚ではなく、蟹子が住む街に自分が引っ越しをするといったのだ。『そんなに簡単に自分の夢を投げ出すなんて!』と蟹子は呆れた。ほとんど言葉を返さず電話を切った。 電話を切った後、蟹子は考えていた。今は300キロ離れた場所にいるが、元々イチロウは小学校時代の同級生、つまり幼なじみだった。昔、泣き虫だった自分をかばってくれたこと、男女関係ない子どもの心で一緒によく遊んだことを思い出していた。『私の幸せって、なんだろう?』と自問自答した。

自分らしい幸せの形

翌日、蟹子は見合い相手の男性に電話を入れた。叔母を介さず直接、断りの言葉を述べたのだった。条件の良い相手だから、間違いなくOKすると思っていた両親は驚いていた。 そして、蟹子はすぐにイチロウに電話をして、結婚してもいいといった。イチロウは驚き、喜んだ。ただし、イチロウが彼女の住む街に来ることが条件だ。蟹子は世間の基準に捉われず自分なりの幸せを考えた。自分が心安らぐのは、ずっと過ごしてきた居心地の良い場所で、自分をよく知る、理解してくれる人たちと、笑顔で共に過ごすことだ。イチロウとの結婚では豊かな生活は叶わないかもしれない、子どももたくさんは育てられないかもしれない。でも、幸せな気持ちでいられる気がした。見慣れた風景と温かい家族や友人、それだけで十分だった。

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