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占いの雑学

占い師は自分で自分を占うことはできるのか

占い師といえば、西洋占星術のホロスコープやタロットカードなどを机の上に置きながら、相談してきた相手を占うイメージがあります。それだけ人を占えるほどの知識と技術を持っている占い師ですから、自分で自分を占って日々、正しい道を選択することができるように見えます。しかし、実際は、占い師にとって「自分で自分を占う」行為自体、とてもむずかしいものといわれているのです。あえて避けている人も。そこで、「占い師は自分で自分を占うことはできるのか」について、詳しく見ていきましょう。

占い師は自分自身を占うことはできる?

占いを職業とする人は、基本的にお客さんを占う仕事です。自分で自分を占うことは、趣味の範囲で行うこともあれば、あまり行わないこともあるようです。しかし、「自分自身を占えるのか?」という疑問については、「他人同様に占うのはむずかしい」というのが実状です。その難しい理由は複数ありますが、実際、自分で自分を占うことは避けているという占い師も多いようです。占うことはできるけれど、占わない。これが、実状のようです。

占い師が自分自身を占わない理由

では、占い師はなぜ自分自身を占わないのでしょうか。これには、占いの特徴が理由として考えられます。占いというものは、自分のことを占うと、占っているうちにどうしても主観や雑念が入ってきてしまいます。すると正確性から遠ざかってしまうのです。もっと分かりやすくいえば、「自分の都合の良いように解釈してしまう」ようになってしまうのです。

占いというものは、本来、第三者に自分の置かれている状況や、自分自身を客観的に見てもらい、指摘やアドバイスをもらうことで、自分でも知らなかった大きな気づきを得ることができるところに醍醐味があります。特に自分が見落としていたことや、自分自身が無意識に遠ざけてしまっていたことなどが明確になることで、占いの結果に信憑性が生まれ、その結果を効果的に利用することができます。占いとは、ただ占えば済むものではなく、その占い結果が自分にとってどのような影響を及ぼし、その占い結果を踏まえた上で、今後どの道を選んでいくのかを決断することがメインです。よって、自分にとって都合の良い占い結果は、どうしても新しい未来に結びにくくなってしまう傾向があります。

タロットカードで自分を占うとどうなる?

中でもタロットカードは、占い師たちが口々に「自分を占えない」「自分の求めるイメージが入ってしまい、的確なカードを選べない」と語ります。タロットカードでは、例えば、その絵柄に書かれているイメージで、現在のことや未来のことを占うことになります。しかし、そのイメージの解釈は、無意識に「自分がそうなってほしい」方向に向かってしまうため、盲点となっていることや、自分があえて避けている事柄を直視することはむずかしくなってしまうといわれているのです。

占いは、信頼性が最も重要になるものです。よって、自分で自分をタロットで占ったとしても、その占い結果には信頼がおけず、占っても意味がないといってもいいでしょう。とはいえ、厳密にいえば、タロット占いそのものが、自分を占えないというわけではないともいわれています。というのも、タロット占いを行うには、まずカードをシャッフルした後、その中から選んで並べます。そのカードを選び、並べるまでは、決して自分自身の先入観が入ることはありません。その時点では、純粋にタロット占いが行われているのです。しかし、次の、タロットカードを解釈する段階で問題が起きてきます。それは、先ほども紹介した、出たカードを主観で都合の良いように判断してしまうということです。人は、目の前に見たくない結果が現れたとき、そこから無意識に目をそらそうとするところがあるといわれています。このような状態では、正確に占うことは困難です。よほど冷静かつ、客観的に自分を見ようとしなければ、むずかしいといえます。しかし、その見たくない事実を知る果敢な姿勢で取り組めば正確な解釈が可能になる場合もあります。

占い師でも苦労している!大事な客観性

占い師を目指している人や、まだまだレベルアップの見込みのある占い師であれば、この冷静さと客観性を持って占い結果のリーディングを行うことは、非常に大きな課題と捉えているといわれています。この冷静さと客観性を保つために、あえて相談者に感情移入しないように努めている占い師もいます。特に、占い師は結果の信頼性が命です。もし判断を見誤った場合、信頼性を根こそぎ失われてしまいますから、常に中立的な立場に身を置くことが求められます。たとえ、占う相手が、第三者の相談者であっても、このようなミスリードのリスクがあるのです。ましては自分で自分を占うとなれば、その客観性をキープするのは、なかなかの荒業といえるでしょう。これが、多くの占い師がこぞって「自分のことは占えない」もしくは「占わない」と口にする理由といえます。

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