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恋愛の体験談

第2回 彼氏に鍋を作ってあげた夜……

貴女は今、恋愛をしていますか?恋をするのはとても楽しいことですが、辛いことや悲しいこともたくさん起きてきますよね。このコーナーでは皆様から寄せられた、「恋愛」にまつわる様々な失敗談、楽しい話、素敵な話などをまとめてご紹介します。恋愛中の方もそうでない方も、自分だったらどうする!?なんて考えながら、気軽に楽しんでくださいね。

東京都・R.M.さん彼氏に鍋を作ってあげた夜……

初めて彼に料理をつくってあげた時の話を聞いてください。同じ大学の彼と付き合い始めて、まだ一か月ぐらいの時のことです。彼とデートの約束をしていた当日に、風邪で熱が出て行かれない、と彼から電話がありました。これは私の女らしさをアピールするチャンス、と思い、「それじゃ、そっちに行って何かつくってあげるね」というと、彼が「鍋が食べたい」というので、スーパーでよせ鍋の材料になりそうなものを買い込んで、彼のアパートへ向かいました。実は、私はほとんど料理をしたことがなく、おかゆでも作ればいいのだろうと思っていたのですが、彼から「鍋」といわれて、内心、不安でした。

彼のアパートにつくと、彼は炬燵で赤い顔をして寝ていました。「大丈夫?よせ鍋にしてあげるからね」と言うと、「うれしいなー、楽しみ」といわれ、私もこれは気合いを入れて作らねばと、早速エプロンをキリリと締め、白菜を洗って切り始めました。すると、炬燵で寝ていた彼がゴソゴソと出てきて、戸の影から顔を出し、じっ―と私の手元を見つめているのです。「大丈夫だから寝ててね」と言うと、「あのさー、その白菜ちょっと大きく切りすぎてない?」と言うのです。料理をやったことがないのを見透かされたようで、ギクッとしたのですが、さらに「白菜の白いところは煮えにくいから、必ずそぎ切りにしてね」といわれ、さらに「春菊はながし洗いじゃなく、ボールの中で洗って……」「出汁は……」と次々注文をつけられ、さすがの私も頭にきて「そんなに言うんなら、自分でやったら!」と言ってしまいました。すると、彼は熱があるにも関わらず、待ってましたとばかりにやってきて、野菜や豆腐を切り始めたのです。私は彼に指示されながら、出汁をとったり、具を順番に鍋へ投入したりと奮闘!ついに美味しそうな鍋が完成しました。

彼が言うには、「鍋だったら、栄養もとれるし、簡単だから」と一人暮らしをするときに、お母さんが教えてくれたそうです。彼の作り方はお母さんに教わった通りだったのです。

そのあと、二人で一緒に食べたのですが、本当に美味しい「鍋」でした。

あれからもう3回も冬が来ましたが、毎年彼のつくった「鍋」を食べるのが、私達の定番になっています。今年も、彼の「鍋」を食べる季節が待ち遠しいです。これからもずーっと彼の「鍋」を食べたい、と思っている私なのです。

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