• 海王星
影響を見逃せない世代惑星

海王星についてのあれこれ

進行速度が遅く、世代全体に影響を与える

出生時における太陽系の天体の位置を図で示したのが、いわゆるホロスコープです。基本的には10個前後の天体が12星座をあらわす円の中に配置されます。各天体の状態を見て、人生などを占います。月や水星、金星、火星など地球に距離が近い天体は、個人の性格や運命に大きく影響を与えるといわれ、リーディングの基本的なポイントとなります。また、やや距離が遠い木星と土星は社会からの影響をあらわす天体です。そして、さらに距離が遠い天王星、海王星、冥王星は動きが大変遅く、同世代に同じような影響を与える「世代惑星」です。個人的な問題を占うときに、距離が近い天体ほど重要視されませんが、しかし、場合によっては人生を左右するような影響をもたらします。3つの天体のうちの一つ、海王星について説明します。

マイナスの作用をもたらすことが

占星術で芸術や愛情関係など、個人に関するロマンティックな要素を司る天体は金星です。金星は寛大な性質を持ち、同じような部分が共通し、さらに広がりが強いのが木星です。海王星もロマンティックで芸術的、そして寛容で、金星や木星の意味をさらに強めたような面があります。しかし、金星や木星が基本的に幸運を意味する天体として扱われるのに対して、海王星はマレフィックという凶意の強い天体に分類されます。なぜ、似たような天体なのに違いが出るのでしょうか。

自覚しづらい天体

海王星はイマジネーションや芸術を司る天体ですが、それが悪く働くと、夢見がちで、流されやすい性質をもたらします。アルコールや薬物、オカルト関係などに強い関心を示すこともあります。個人的な天体ではありませんが、例えば、出生時の太陽や月のすぐそばに海王星がある、また、強力な角度(アスペクト)を形成している、自分を意味する1ハウス(室)に入室しているなどの場合、その人は人生において海王星の影響を強く受けます。金星や木星は個人的、社会的な影響ゆえ、悪い面が出そうになっても自制心を働かせやすいのですが、海王星の影響は自分では自覚しづらく、コントロールが難しい無意識のレベルから訪れます。

勝手な失望や耽溺、甘えグセなどに注意

例えば、海王星が太陽と凶意の強い角度(アスペクト)を形成する人は、アルコールに依存したり、転職を重ねたりすることがあります。また、月と凶意の強い角度を形成すると、いろんな面で敏感すぎて、辛い気持ちを味わうことが多そうです。金星との角度が悪い場合は、恋愛に夢を抱きすぎて失望しがち。出生時間から割り出すハウス(室)では、7ハウスに位置していると結婚生活に、2ハウスに位置していると経済面に問題が起こるかもしれません。このように海王星のマイナス面が出ると、自分にも他人にも甘い性質となり、人生につまずきが多くなります。

マイナス点が役に立つこと

無意識レベルからの影響で、自分では対応しづらい海王星の凶意。では、どうすればよいのでしょうか。自分のホロスコープに海王星の凶作用が暗示されていたら、その力を芸術関連などの創作活動に向けてみるといいかもしれません。海王星がもたらす不安定さや鋭敏な感受性は実生活では問題となりがちですが、音楽や絵画にはかえって良い影響を与えます。優れた作品を完成させそうです。そうした活動を続けて、自分の中の海王星を意識できるようになったら、次は悪い面が出ないように注意するのです。天体を手なずけましょう。

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