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中絶することになったら傷付くのはあなたです

女性が避妊の主導権を!

望まない妊娠をしてしまったら、身体も心も傷つくのは女性のほう。「恥ずかしくて言えない」などと思わず、自ら主導権を握ってしっかり避妊しましょう。

もし妊娠してしまったらどうしますか?人工中絶手術をすることになったら、傷つくのはあなたです。男性任せにせず、女性が主導権を握って避妊をしなければなりません。自分に合った避妊法を知って、確実に、安全に、望まない妊娠を防ぎましょう。同時に性感染予防のことも考えて!

主な避妊方法

コンドーム

ドラッグストアやコンビニなどで買えることから、最もポピュラーな避妊具。正しく装着すれば避妊効果は90%以上と高く、性感染症の予防にもなります。しかし、誤った方法で使っている人も多いので、注意が必要です。

正しい使い方

  1. ペニスを膣に入れる前に装着する。
  2. コンドーム先端の精液をためる部分をつまんで、空気を抜く。
  3. 勃起したペニスにかぶせ、根元まできっちり装着する。
  4. 射精後は、根元を持って精液が膣内に漏れないようすぐに膣から出す。

メリット

  • 手軽に購入できる。
  • 正しい使用方法を守れば、避妊効果は90%以上。
  • 性感染症の予防にもなる。

デメリット

  • まれに、破れる、外れるなど失敗の可能性もある。
  • 女性が主導権を握れない。

低容量ピル

女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)とほぼ同じ成分が含まれており、1日1錠飲むことにより、身体を妊娠したときと同じ状態にして排卵をストップさせる方法です。

1960年に米国食品医薬局で承認を得て以来、世界中で広く使用されてきた経口避妊薬。日本では、かつて月経異常の治療薬として使用されていましたが、1999年に避妊薬としての低用量ピルが認可され、使用できるようになりました。

避妊効果は他の避妊法に比べて最も高く、飲み忘れさえしなければ、ほぼ100%の避妊効果が得られます。

正しい使い方

  • 産婦人科で必要な検査を受けた後、処方してもらう。
  • 毎日決められた時間に飲む。

メリット

  • 100%に近い避妊効果が得られる。
  • 女性が主導権を握れる。
  • 月経によるトラブルが解消できる。
  • 子宮体がん、卵巣がんを予防できる。
  • 肌のトラブルを防ぐ。

デメリット

  • 定期的に産婦人科を受診しなければならない。
  • 健康保険が適用されないため、一カ月2000円~3000円+病院の検査代が必要となる。
  • 飲み始めの頃に副作用として、吐き気や頭痛、乳房の張りなど、妊娠初期に似た症状が出る場合がある。
  • 性感染症の予防はできない。

IUD

ポリエチレンやプラスチックでできている小さな器具を子宮内に装着します。費用は約2~6万円しますが、一度装着すると約2年は避妊効果が持続します。装着は産婦人科で行ない、その後も定期的な受診が必要。出産経験のない人は子宮口が固く、痛みがあるでしょう。出産経験のある人に向いています。

メリット

  • 一度装着すると、約2年避妊効果が得られる。
  • 女性が主導権を握れる。

デメリット

  • 月経の出血が増えたり、月経痛がひどくなったりする場合がある。
  • 不正出血や下腹部痛が起こる場合がある。
  • 避妊効果は高いものの、低用量ピルやコンドームよりは落ちる。
  • 性感染症の予防はできない。

殺精子剤

膣内に精子を殺す薬を入れる避妊方法です。これだけでは避妊効果が低いため、必ずコンドームやペッサリーなどと併用します。フィルム、錠剤、ゼリーと3タイプがあり、薬局などで手軽に購入できます。しかし、どのタイプも効果が15~60分と短いので、注意が必要です。

メリット

  • 手軽に購入できる。
  • 女性が主導権を握れる。

デメリット

  • 失敗する可能性がある。
  • 不正出血や下腹部痛が起こる場合がある。
  • 避妊効果が低い。

ペッサリー

ゴム製の避妊具を膣の中に入れ、子宮口をふさいで精子の侵入を防ぐ避妊法です。産婦人科でサイズを測って購入し、性行為前に殺精子剤を塗り、膣内に挿入。性行為の後、6時間以上経って精子が完全に死んでから、外します。

メリット

  • コンドームのように使い捨てではないので、コストパフォーマンスが高い。
  • 女性が主導権を握れる。

デメリット

  • 挿入が難しい。
  • 衛生管理が心配。

基礎体温法

基礎体温を毎日測ることで排卵の時期を割り出し、その期間は性行為を避ける避妊法です。一般に、月経が始まってから約2週間は低温期が続き、その後一旦体温が下がってから、高温期になります。体温が下がった日を中心に、前後2日を加えた5日間が排卵期です。ただし、精子は膣の中で3日間は生き、卵子も1日は生きるので、その日を加えた約10日間が避妊の必要な時期といえます。

メリット

  • 排卵の時期が規則的な人には高い避妊効果がある。

デメリット

  • 毎日基礎体温をつけなければならない。
  • 低温期と高温期がはっきりしない人には不向き。
  • 風邪などの発熱によってまちがえやすい。

こんな避妊法は危ない

膣外射精

射精の直前にペニスを抜いて、膣外に射精する方法ですが、射精前にもペニスから精子がもれています。また、抜くタイミングをまちがえて膣内にもれる恐れもあります。膣外射精は「避妊効果の低い避妊法」ではなく、「避妊をしていない性行為」に過ぎません。「膣内に射精しなければ大丈夫」という安易な考えは捨てましょう。

洗浄法

射精後すぐにシャワーやビデで洗浄しても、意味がありません。精子はペニスから出て1分後には子宮内に入ってしまうのです。

緊急事態に知っておきたい

緊急避妊法

避妊をせずに性行為をしてしまった場合やコンドームが破れるなどして避妊に失敗してしまった場合など、産婦人科で濃度の濃い経口避妊薬を処方してもらうことができます。ただし、性行為の72時間以内に服用しなければなりません。一時的に嘔吐や吐き気などの副作用が出ることも。あくまでも緊急手段として覚えておいて。

人口妊娠中絶

どうしても出産することのできない妊娠をしてしまった場合、人工妊娠中絶するしかありません。母体保護法により、妊娠22週未満までの時期なら中絶手術を受けることができます。ただし、どこの産婦人科でも人工中絶を受けられるわけではなく、都道府県ごとに認定された母体保護法指定医がいる病院のみで受けられます。初期(妊娠11週まで)の人工中絶は全身麻酔の後、器具で子宮の内容を取り除く手術で、通常日帰りで行なわれます。妊娠12週以降の人工中絶は、陣痛を人工的に生じさせ、子宮の収縮する力で子宮の内容を娩出させるという方法です。初期より危険性が高くなり、日帰りではできないため、入院が必要となります。さらに、死産届の提出や火葬許可書の申請が必要になります。身体への負担も大きい人工妊娠中絶。しかし、身体の傷は癒えても、心の傷はなかなか癒えません。性行為をする以上、妊娠の可能性を考え、責任を持って避妊しましょう。


身体への負担も大きい人工妊娠中絶。しかし、身体の傷は癒えても、心の傷はなかなか癒えません。性行為をする以上、妊娠の可能性を考え、責任を持って避妊しましょう。

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