恋愛や仕事など、人生は決断の連続です。どのイヤリングをするべきか、ランチに何を食べるのかという小さなことから、実家を出るタイミング、転職の時期、結婚前に同棲をするべきか、病気をどう治療するか、離婚するべきか、親に性的指向をカミングアウトするべきか……という人生を左右しそうな決断まで。一番大切なのは、大事な決断は自分自身がする、ということです。自分の人生が他人からどう見えるかより、どうしたら自分が納得して幸せに過ごせるかを考える。そのための考え方を紹介します。
主観的な意見に振り回されない
いくら「客観的に見てどう思う？」と周囲に聞いたところで、本当に客観的な意見なんて得られないものです。あなたを大事に思う人ほど、無事に過ごしてほしいと願って大きなチャレンジは勧めないでしょうし、自分のことだけを考えて利己的な意見をする人だっているかもしれません。どんなにできた人に見えても、客観的な意見を述べるのは難しいことなのです。初めから、「これは主観的な意見だ」と思って人の話を聞くようにしましょう。
経験談に振り回されない
「あなたと全く同じ経験したからわかる！」といって自分の経験を聞かせてくれる人もいます。でも、その悩みに関して何通りもの経験をしてきたわけではありませんから、しょせんは1つのケースでしかないのです。別の人間なのですから、全く同じ経過をたどって、同じ結果にたどり着くなんてありえません。その話に振り回されて落ち込んだり悲観的になったりする理由はない。あくまで参考として聞かせてもらいましょう。
ひとくくりにした意見に振り回されない
「30代の転職は難しい」、「35歳女性の結婚の確率は低い」など、年齢でのひとくくり。「女性の幸せは結婚と出産」、「女性にあの役職は無理でしょう」など、性別でのひとくくり。世の中には、何かとひとくくりにして人を傷つけ、説得してくる人がいます。しかし、そんな柔軟性に欠けた価値観に縛られるのは非常にもったいないです。年齢、性別、キャリアなど、とにかく何かしらで分類したとしても、結局心や身体まで自分に似ている人なんて、たった1人もいないのですから。
自分で決断するから納得し、責任が持てる
沢山の意見を聞くのは良いことですし、新しい発見もあるでしょう。しかし、最後には自分の気持ちと向き合って物事を決断するべきです。自分のことは、自分が誰よりも知っているのですから。行きついた答えにどうしても違和感があったら、大切な人を思い出してください。もしかしたら、自分の望みよりその人の望みを優先したい。それこそが、あなたの本音なのかもしれません。
1人では背負えない悩みを抱えたとき、誰かに相談して意見を聞くことで、心は楽になります。しかし、必ず１人で考える時間も持ってください。自分でした決断は、あなただけの経験と価値観になり、人生を支えてくれるのですから。
