• 西洋占星術
  • ホロスコープ
わかりやすい占星術

アスペクトでシンプルに判断する

本格的なホロスコープを用いる西洋占星術は難しいイメージがありますが、最初から細かい部分まで見るのではなく、全体を眺めてざっくりとした傾向を掴むと簡単です。天体が入っている星座や、ハウス(室)を見るのが基本ですが、覚えておくと便利なのが天体同士で形成する角度「アスペクト」をシンプルに読み取る方法です。ホロスコープを見てアスペクトの数や種類をチェックしましょう。

アスペクトの数で判断する

ある天体が他の天体とアスペクトを形成すると、その天体の影響を受けます。つまりアスペクトが多いほど、他の天体の要素が加わり、本来の性質や意味から離れがちになります。例えば、恋愛を司る金星が双子座に位置している女性は「軽いゲーム感覚の恋を好む」というのが一般的な解釈ですが、金星が土星とアスペクトを形成すると、貞淑さや臆病さが加わります。また、火星とアスペクトを形成すると男性との縁が増え、よりプレイガール的になります。アスペクトが多いとそれだけ多様性に富み、恋愛のスタイル自体が増える傾向。逆にアスペクトが少ない人は誰と付き合っても同じような恋愛パターンになりがちです。知性を意味する水星や、行動力を意味する火星の場合も同様。水星であれば、アスペクトが少ないと狭く深く掘り下げるタイプ、多いと関心の対象や勉強の仕方もバラエティに富むでしょう。

アスペクトの種類で判断する

よく知られていますが、アスペクトには物事がスムーズに進む「ソフト」と、逆に望みが叶いづらい「ハード」があります。ソフトは60度や120度が代表、ハードは90度や180度が代表です。ホロスコープ全体を見て、ソフトアスペクトが多めの人は人生に幸運が多く、イージーモードで過ごせます。ハードが多い人は困難が伴いがちです。ただし、ソフトが多いと、周囲に甘やかされてぬるま湯人間になり、結果として最後に失敗することがあります。また、ハードが多い人は人生に障害が多くなりますが、壁を乗り越えるごとに、本人の能力が向上します。結果として大成功を収めるなど、苦労の末に大きな幸運を掴むことが。ソフトが多い人は、恵まれた境遇に甘えずいつも気を引き締めること、ハードが多い人は、苦しいときも諦めないことが大事です。

複合アスペクトの有無と意味

ホロスコープ全体を見て、いくつかのアスペクトが組み合わさった複合アスペクトの有無を確認します。代表的なものが3つの天体の間に120度が形成される「グランドトライン」や、4つの天体の間に90度や180度の角度が形成される「グランドクロス」です。前者は大発展の可能性を秘める幸運のアスペクト、後者は一筋縄ではいかない困難な状況を生み出すことがあります。どちらか、もしくは両方を持っている場合、アスペクトを形成する天体やそれが位置するサイン(星座)にまつわる大きな力を持っていると考えるとよいでしょう。複合アスペクトは他にもいろいろ種類があり、「ヨッド」は運命的な暗示が強く、「Tスクエア」は比較的多くの人に見られるなど特徴があります。複合アスペクトをチェックすることで、自分の強みや弱みがわかります。

ノーアスペクト

ホロスコープを見て、「あれ、この天体は他の天体と違って、アスペクトがまったくない」と気づくことがあります。他の天体と角度を形成しない天体を「ノーアスペクトの状態」と言い、これもポイントです。ノーアスペクトの天体は力を発揮しにくいと言われます。月なら感情のコントロールが不得手、天王星なら創造力に自信を持ちにくいなど、持ち主が天体をどう扱っていいのかわからないのです。しかし、一旦、動き始めると今度は「暴走」する面もあり、動きに歯止めがかからなくなります。0か100かになりがちなので、天体を意識して使いこなさなければなりません。


以上、わかりやすいポイントを挙げてみました。アスペクトの解釈方法は他にも色々あります。奥が深いので研究すればするほどリーディングが楽しくなるはずです。

© 恋愛占いPlus+

おすすめページ