辛いときに素直に涙を流して「悲しい」と言える女性は、水が蒸発するように少しずつ悲しさを消すことができます。でも、つい強がって「悲しくないフリ」をする女性は、その感情が心の中にもやのように積み重なり、いつか、押しつぶされるかもしれません。たとえば失恋したとき、強がってしまう女性がどうやって気持ちを出せばいいのか、考えてみましょう。
無理に前向きな意識を持たない
強がるタイプの女性は、他人が負の要素をかかえているのは許せても、自分がそれに該当するのは腹立たしいのです。「自信過剰」と思わるのは平気でも、「不幸な人」と思われるのは許せません。だから、「常に前向きな自分」でいたがります。そして、本来心が張り裂けそうな失恋という出来事も「自分が成長できた貴重な経験」として美化しようとします。でも、はたから見ていると余計に見苦しいだけ。無理やりポジティブを装うのではなく、「不幸でみじめな自分」を認めてしまいましょう。そのほうが潔いのです。
周囲に迷惑をかけるという思いを捨てる
一人で部屋にいて彼を失った気持ちと向き合わなければならないとき、誰かにすがりたくなるでしょう。彼だけでなく、誰に対してでも強がる女性は、親友にさえ電話をかけることができません。「電話口で泣きわめいたら迷惑に違いない」と優等生的な考え方ばかりします。でも、人間関係は常にフィフティ・フィフティでなくてもいいのです。たまには一方的にすがっても大丈夫。強く見える女性でも、そばにいる親友は隠れた弱い面を見抜いています。プライドを壊さないよう普段は気づかないフリをしてくれているのです。だから、それを見せたぐらいでは戸惑いません。
どうしても彼を好きなら粘る
ケンカをして折れることができなかったり、たった一回の過ちを許せなかったり、強がりのせいで彼に捨てられることもあるでしょう。「あんな酷い男、別れてせいせいした!」と言いつつ、心の中は未練でいっぱい。それなら、強がる気持ちをなんとか抑えて、彼に「やり直したい」と素直に復縁を持ちかけてみるのです。「どちらが悪い」「正しい・正しくない」という概念ばかりで物事を見るから、強がりにつながっていきます。それより、相手が悪くても、こちらが折れてみる。一度、そうしてみると、「こんなにラクなことだったのか」と思えます。たとえ結果がダメでも、新しい視点が身に付きます。
どうして人は強がるのか?素直になることは負けることという間違った思い込みや、コンプレックスを隠すために強い自分を装うなど、いくつかの理由が考えられます。「人間なんて、所詮、弱くてみじめなもの」と開き直って、本来の自分を出せるといいのですが、つい格好をつけてしまうのも人の常。でも、それを乗り越えたら、いろんなことが成就しそうです。