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縁について悩んだら

悪縁を切り、良縁を招く、特別な場所5ヶ所

自分の力では切っても切れない悪縁というものがあります。縁を切りたいと言葉や態度で示しても相手が理解してくれない場合、こちらからは断りにくい場合など、悩みのタネになっている悪縁があるなら、そして次には何としても良縁に恵まれたいと考えているなら、ぜひとも訪れたい場所があります。

京都府1. 安井金比羅宮

恋に破れた天皇を祀っていることから、良縁を願う気持ちも悪縁を切りたい気持ちも叶えてくれるとされます。主祭神は崇徳天皇。大事にしていた妻との別れをよぎなくされたという史実から、縁に悩んで参拝する人にご利益を与えてくれます。境内には穴の開いた「縁切り縁結び碑」があり、人型の形代(かたしろ)が大量に貼られています。切りたい縁がある場合にはこの形代にその内容を書き込み、碑の表側から穴を潜り抜けます。縁切りだけを希望するならここで形代を碑に貼り付けて終わり。さらに良縁も願うなら、通り抜けた穴を裏側からもう一度くぐり戻ってから形代を貼り付けます。

安井金比羅宮

京都府京都市東山区下弁天町

埼玉県2. 鴻神社(三狐稲荷神社)

鴻(こう)神社の名は「こうのとり」からきています。子宝をイメージさせる鳥であるコウノトリが神社内に巣を作り、卵を狙う大蛇を撃退したという伝説があり、子宝や子育てにご利益があるといわれてきました。ところが、この神社内には天・地・人の三種の狐を祀る三狐稲荷神社もあります。この狐さまが良縁を結び悪縁を切る力を持っているそうです。狐の置物型絵馬を奉納することでご利益を得られます。

鴻神社

埼玉県鴻巣市本宮町

東京都3. 縁切榎

東京板橋区の公式ホームページでも紹介されている縁切りの名所です。元は台東区にある第六天榊神社の神木が立っていた場所であり、現在は榎自身が神様です。昔は榎(えのき)と槻(つき)の木が並んで立っていたことから「えのつき(えんつき・縁尽き)」となって縁切りの噂がたち、それが落語になって広まり、人々が縁切りのために訪れたり、縁起を担いで避けて通ったりしたことから、「縁切榎」が定着したとか。社は小さく無人ですが、近くの商店では縁切り榎の絵馬が売られていて、ここに切りたい悪縁を書き込んで奉納すると願いが叶うそうです。

縁切り榎

東京都板橋区本町

島根県4. 佐太神社(田中神社)

言わずと知れた出雲大社の近くにあり、それだけでも霊験あらたかな気がしてきます。縁切りを叶えてくれるのは佐太神社の北殿に連なる田中神社、それも東西に二社あり背を向けあうようにして立っています。この東の田中神社こそが縁切り神社として知られています。この二つの神社、日本の神話時代の姉妹を祀っています。姉妹神は同じ神のもとへと共に嫁ぎましたが、姉は気に入られず送り返されてしまったそうです。この姉神を祀っているのが東の田中神社。西の田中神社に祀られた妹神は嫁いだ先で幸せに過ごし子をなしたことから、縁結びと安産の後利益があるといわれています。参拝する神社をくれぐれも間違えないように。

佐太神社

島根県松江市鹿島町佐陀宮内

山形県5. 立石寺(山寺)

芭蕉の有名な句「閑さや岩にしみいる蝉の声」で知られ、別名「山寺」とも呼ばれる有名な観光地ですが、実は悪縁をばっさりと切ってくれるとして、それを頼みに訪れる人も多いのです。根本中堂の薬師如来は厄除けの神さまであり、ここを訪れて祈りを捧げることで悪い縁が遠のくといわれてきたそうです。悪い縁が結ばれることを避け、結んでしまった悪い縁もほどいてくれるわけです。参拝のために険しい階段を一段ずつ上っていくことも、悪い縁を切るために必要な行といわれているので、一歩一歩踏みしめながらのぼりましょう。

立石寺

山形県山形市山寺


日本各地にある悪縁切り・良縁結びのご利益がある場所の中から、特にそのパワーが強いとされる5ヶ所を選び出しました。どの場所も、神様のパワーはもちろん強いのですが、もっと強さを必要とするのは願いをかける側の気持ちです。穴をくぐる時、形代や絵馬に書きこむ時、階段を上るときなど、しっかりと念を込めることで悪縁とサヨナラしましょう。

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