• 心霊恐怖体験
真夏の心霊恐怖体験

第2回 海で一緒に泳いでいた友人の姿が突然、消えて……

真夏の心霊恐怖体験サマーリゾートで起きた怖い話

行楽シーズン真っ盛りの7月~8月。この時期に各地のリゾートや観光地で怖い体験、あるいは理解不能な奇妙な体験に遭遇したというお便りやメールが毎年、数多く寄せられています。今までに送られてきた体験手記の中から、5つの話をピックアップして、連載形式でご紹介いたします。各体験談ともに追加的な取材を試み、その信憑性についても確認済みです。さらに霊能者の先生に依頼し、専門家の立場からの特別コメントもいただきました。真夏の恐怖体験談をじっくりとお楽しみください。

心霊実録File.02「海で一緒に泳いでいた友人の姿が突然、消えて……」~房総半島の某海水浴場

仲の良い友人グループでドライブを兼ねて、房総半島南端の海水浴場へ遊びに行った時のことです。まだ海開きをして間もない7月の初旬で、夏休み前の平日ということもあり、砂浜のビーチは閑散としていました。海の家の従業員たちも手持ち無沙汰という感じで、喫煙所のある場所に集まってのんびりとタバコを吸っていました。水着に着替えた私たちは、皆が高校時代の水泳部仲間ということもあり、我先に海へ飛び込んで泳ぎ始めました。友人の1人はすぐに遊泳区域ギリギリの沖まで泳いで行ってしまい、こちらへ手を振ってはしゃいでいました。

……と、突然、その子の姿が視界から消えました。今、思い出しても不思議なのですが、海中に沈むという感じではなく、浮いているその場で霧のように掻き消えてしまったのです。とはいえ、その時は溺れたのに違いないと思い込み、仲間達が一斉に消えた子のいた場所まで泳ぎ着き、潜水して姿を探しました。ライフセイバーの救助ボートも出してもらって懸命に探し続けたのですが、とうとう本人を発見することはできませんでした。

私たちはいったん浜辺へ戻りました。そこでは、いましもライフセイバーのスタッフが警察に連絡をしようとしている最中でした。他の海水浴客たちも何事かと集まりだして、静かだったビーチが急に騒がしくなってきたその時……なんと海に消えたはずのその子が、浜辺のはるか遠くからトボトボと歩いて近づいてきたのです!身体はびしょ濡れで顔色は青ざめていました。彼女はすぐに救急車で最寄りの病院に搬送されましたが、溺れて海水を飲んだ形跡もまた外傷の類もなく、点滴を受けるとすぐに元気を取り戻しました。

姿を消していた時間は30分ほどだったと思いますが、本人にその間の記憶は全くなく、ただ夢を見ていたようだと言っていました。その夢の中で彼女は、大勢の裸の子供達と一緒に海で泳いで遊んでいたそうです。あの海水浴場には、異次元につながる落とし穴でも存在しているのでしょうか。

(投稿者:埼玉県さいたま市在住・遠藤可南さん・25才)

霊能者による真相究明コメント

手記に書かれていた海水浴場は私も知っていますが、心霊的な危険を秘めた場所だという認識は全くありません。しかし海上で色々と不思議な現象が起きることは、漁師や海運関係の仕事をしている人の間では半ば常識であることも事実です。いわば海自体が広大なミステリースポットであるとも言えるのです。消えた女性に一体何が起きたのか、お話の内容に基づいて追試的な霊視を試みたところ、ひとつの事実が判明したことだけお伝えしておきます。彼女は忽然と姿を消したわけではなく、実際にその時には溺れていたのです。しかし何らかの神秘的な力が働いて、そこから助け出されたようです。夢の中で見た裸の子供達というのは、龍神系の精霊の仮の姿でしょう。この女性は人霊の守護霊の他に、豊玉姫という海の女神様から特別な加護を授かっています。恐らく父方のご先祖筋が昔、この神を篤く信仰していたものと思われます。先祖代々より信仰する神仏の力で窮地を救われたという事例には私も今までに何度か接していますが、これほど極端な現象は寡聞にして他に知りません。

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