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恋愛の体験談

第4回 10年ぶりに恋をしましたが……

貴女は今、恋愛をしていますか?恋をするのはとても楽しいことですが、辛いことや悲しいこともたくさん起きてきますよね。このコーナーでは皆様から寄せられた、「恋愛」にまつわる様々な失敗談、楽しい話、素敵な話などをまとめてご紹介します。恋愛中の方もそうでない方も、自分だったらどうする!?なんて考えながら、気軽に楽しんでくださいね。

神奈川県・M.H.さん10年ぶりに恋をしましたが……

ちょうど一年前、結婚してから一度も働いていなかった私は、下の子が小学校に入ったのを機に、近所のスーパーへパートに出ることにしたのです。結婚前は接客の仕事をしていたので、人と接するのは慣れていましたが、初めは不安でした。でもすぐに仕事に慣れて、楽しくなってきました。休憩時間にパート仲間とおしゃべりをするのも楽しいし、自分のお小遣いも稼げるのでとても満足していました。そしてもう一つ、私には楽しみがあったのです。

それは、店長と仕事の合間に会話をすることでした。店長は、私よりも4歳若い32歳の独身でした。背が高く、顔はまぁまぁなのですが、とにかくよく気がついて優しいので、パートのおばさんたちに人気がありました。私も女子高生のように、休憩時間におばさん達と店長の噂をして、キャーキャー言っていたのですが、ある時その中の一人が、「店長さ、あなたと話すときなんか違うんだよね」と言うのです。すると、他の人たちも「○○さんのことをよく見ている」とか、「態度が違う」などと言いだしました。私は否定しつつも、少し「もしかして?」と感じていたので、内心、うれしくなってしまいました。

それからは、店長をさらに意識するようになってしまい、店長が近づいてくるだけでドキドキし、顔が赤くなっていないかと、心配になるほどでした。

そんなある日、ショッピングモールの中で、偶然その店長と出くわしたのです。私もびっくりしましたが、向うはさらに驚いた様子でした。「この出会いは、もしかして運命かも?」などと言うバカな考えが浮かび、(ショッピングモールで会っただけなのに!)一気に舞い上がってしまいました。そして私は誘われるままに、和食の店で一緒に食事をしたのです。そのとき、私の頭の中からは完全に家族のことは消えていました。私たちは、まるで初めてお見合いをしたカップルのように、言葉も少なく、ドキドキしながら食事を終え、店を出ました。しばらく黙って並んで歩いていたのですが、彼が急に意を決したように、私の手を握ったのです。その時になって初めて、私は自分がこれからしようとしていることは、「不倫なんだ」ということに気付いたのです。私は彼の手を握り返したい気持ちを必死で押さえ、手を離すと、「ごめんなさい」と言って逃げだしました。家へ着いたら、急に悲しくなり涙が止まらなくなりました。私の10年ぶりの恋が終わった瞬間でした。

私はそのまま、適当な言い訳をしてパートを辞めてしまいました。以来そのスーパーへは一度も行っていないので、彼がどうしているのかもわかりません。今でも思い出すと胸が痛い、私のラストラブでした。

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