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タロットカードをマスターする

入門編:カードの向きにこだわらず、読んでみよう

占い師を肩書きとしている人でなくても、タロットカードは容易に手に入ることもあって、タロット占いは人気の占いとなっています。タロットカードを上手にリーディングするには、カードの基本的な意味を押さえた上で、自分のインスピレーションを活かすことが大事と言われます。と言っても、初心者の頃は柔軟な発想や、ひらめきで解釈することを難しく感じるでしょう。マスターするには、なるべく簡単な練習方法でまずはカードに馴染みましょう。まずおすすめするのは、カードの正位置・逆位置を考慮しないでリーディングするやり方です。これなら、初心者の人も苦手意識を持ちにくいと思います。

同じカードでも逆さまになると意味が変わる

タロットカードはめくったときに、上下(左右)が正しい向きだと「正位置」、その逆は「逆位置」として解釈します。同じカードでも、正位置と逆位置で意味が変わります。ただし、逆位置だからといって、正位置のまったく反対の意味になるわけではありません。結果が出るまでに時間がかかったり、少し方向がズレたりする意味になることがあります。慣れないうちは、正位置の解釈はわりとスムーズにできても、逆位置の解釈を難しく感じる場合があります。そこで、出たカードの向きにかかわらず、すべてを正位置と考えてリーディングしてみるのです。

大アルカナのみを使うシンプルな展開法で練習

例として、「付き合っている恋人との仲が冷めつつある。元通り復活できるか?」という質問を「スリーカード」という展開法で占ってみましょう。22枚の大アルカナから3枚のカードを抜き取り、横一列に並べます。1枚目が過去、2枚目が現在、3枚目が未来をあらわします。1枚目は「女帝の逆位置」、2枚目は「皇帝の正位置」、3枚目は「力の逆位置」のカードが出たとします。1枚目と3枚目が逆位置ですが、正位置の意味だけを知っていても、リーディングは可能です。

1枚目の「女帝」は、恋や豊かな生活をあらわすカードです。過去の恋愛が楽しいものであったことを示します。ここに逆位置の解釈が加われば、楽しいけれど怠惰な恋だったかもしれません。しかし、とりあえず楽しい恋だったとシンプルに読み取りましょう。そして、2枚目の「皇帝」は男性的な強さ、前進力などを示すカードです。正位置だとポジティブな要素が強いのですが、ただし、男性的・社会的ということで、恋愛のムードが下火になっているとも解釈できます。また、このカードは相手の現在の状況をあらわしているかもしれません。仕事など社会的な活動に熱中していて、恋愛気分から遠ざかっていそうです。そして、未来をあらわす3枚目は「力」で、これは心の強さや包容力を示すカードです。この恋の未来には強さが漂います。それは、耐える時間を経て、また結ばれることかもしれないし、寂しい状態でも強がるという形になるかもしれません。


以上のように、出たカードの向きに捉われず、正位置の場合のキーワード(意味)から、シンプルにリーディングしてみてください。だいたいの流れは当たりやすいし、後から「あのカードは、このような結果を示していたのか、納得だ」と気づくこともあります。徐々に慣れたら、より結果を細かく読み取る意識で、逆位置の解釈も加えると良いでしょう。少しずつ、コツがわかってきます。

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