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同じソフト・ハードでも人それぞれ

アスペクトを理解して惑星の長所を引き出す

占星術では惑星同士が形成する角度をアスペクトと呼び、結果の判断に用います。アスペクトはいくつかの種類が存在しますが、中でも影響が大きいといわれるのが「メジャーアスペクト」です。惑星の種類で作用の良し悪しが変わるコンジャンクション(0度)と、良い影響が出やすいソフトアスペクト(60度、120度)、厳しい影響をもたらすハードアスペクト(90度、180度)の種類があります。では、同じソフトでも、60度と120度はどう違うのか、またハードの90度と180度は何が違うのでしょうか。それを理解すると、より惑星の力を発揮しやすくなったり、不運から逃れやすくなったりします。

60度(セクスタイル)は自ら動いてナンボ

星座でいえば隣の隣に位置する関係に通じ、調和的です。2つの惑星がこの関係だと、良い影響がもたらされます。例えば火星と金星が60度の場合、恋愛のチャンスが増えやすいでしょう。しかし、自然にそうなるというより、本人の努力が実りやすい状態であり、自ら動く姿勢が大事です。また、チャンスを逃さない意識を常に持つことも幸せにつながります。

在位惑星をチェック

例えば、10ハウスに幸運の星といわれる木星が入室していると社会で認められやすく、財運にもつながります。また、金星が入室していると、美容やファッションなど何か女性的な仕事で活躍できそうです。火星であれば起業や独立などの運に恵まれやすいのですが、トラブルにも注意したほうがよさそうです。水星はコミュニケーションや知性が成功の鍵となります。ただし、惑星のアスペクトも重要で、幸運の意味が強い木星が入室していても、他の惑星と90度や180度のハード(厳しい)アスペクトを形成していると、成功までの道のりがスムーズではないかもしれません。惑星とはまた違う感受点の一種ですが、ドラゴンヘッドが入室している場合も活躍の機会が増え、社会的な地位が高くなりそうです。

120度(トライン)はラッキーだが注意点もあり

幸運のアスペクトで、あまり努力をしなくても、良い状態や結果がもたらされます。例えば太陽と木星が120度だと、生まれながらに裕福、または父親の社会的地位が高かったり、名家に生まれたり、という傾向が強くなります。ただし、120度にも注意点はあり、恵まれやすい分、努力を怠る性質になりがちで、最終的に転落することです。これを避けるには、環境に甘んじず、何かを頑張る姿勢を持ち続けることです。

90度(スクエア)は苦しくても努力を重ねる

2つの惑星が、まったく違う性質を帯び、調和しづらくなります。本来、良い意味を持つ惑星でも、それが裏目に出やすくなるのです。例えば太陽と木星が90度だと、木星が持つおおらかな性質が悪く働き、いい加減な性格になることがあります。太陽や月など個人的な惑星に90度のアスペクトがある場合、悪い面を自覚し、改善する努力をしましょう。簡単ではありませんが、乗り越えたとき、惑星の力を自分でコントロールしやすくなります。

180度(オポジション)は対立をやわらげる

2つの惑星が真反対に位置し、緊張状態にあります。お互いが譲らないので、惑星の悪い面が出やすくなります。これも90度と同じく、悪い面を自覚して、乗り越えることです。しかも、90度より影響が強いので、時間をかける覚悟が必要です。また、2つの惑星から60度と120度の地点に別の惑星がある場合は、調停する役目を果たすので、その惑星も含めて、伸ばす点と注意する点を考えることです。


ハードアスペクトが多い人からすれば、ソフトアスペクトが多い人は、恵まれた生まれや境遇に思えるかもしれません。しかし、生まれながらに幸運の土台が用意されていた人は、自分でそのことに気づいていない場合があります。そう考えると、ハードアスペクトが多い人は、早い時期から自分を冷静に見ることができ、道のりは苦しくても、一歩一歩、明るい未来に近づいていけそうです。努力して身に着けたものは、そう簡単に失いません。例え、万が一、失っても、また自分の力で取り戻せます。

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