世界には、パワースポットと呼ばれる場所が豊富にあります。それらのパワースポットの中には、神秘的な言い伝えがあるところもあります。聞けば聞くほど神秘的な気分になる、そんなストーリーを持つ世界のパワースポットを5つご紹介しましょう。
アメリカ・アリゾナ州セドナ
古くからネイティブ・アメリカンの聖地とされてきた、世界的に有名なパワースポットです。神聖なる場所として、太古の昔から儀式や祈りが捧げられてきました。中でも、「ボルテックス（Vortex）」と呼ばれる、特に磁力が強く異常現象が起きるといわれている場所が有名です。ボルテックスとは、ラテン語で「渦巻き」という意味。癒しのパワーが渦巻いていることを表しています。ここに伝わる言い伝えとして、セドナには神霊の世界との境目となる「ベール」がとても薄いこと、そして神霊の世界への入り口が多数存在するというものがあります。
アメリカ・カリフォルニア州マウント・シャスタ
ネイティブ・アメリカンの言い伝えによれば、天国から舞い降りてきた精霊「チーフ・スケル」による創造物がこの「マウント・シャスタ」なのだそう。特に、パンサー・メドウズというネイティブ・アメリカンたちがこぞって儀式する場所では、守護天使であるセント・ジャーメインが豹と出逢ったという言い伝えがあります。夏の草原では、豹を連れたセント・ジャーメインの姿がよく目撃されているのだそうです。
メキシコテオティワカン
こちらも地上世界と天空の世界をつなぐとされる神秘的な場所。「テオティワカン」とは、「神々の集う場所」と訳されます。太陽と月の2つのピラミッドが有名な、古代都市遺跡です。しかし、いまだにその謎は解明されておらず。どのような民族が建立した都市なのかも分かっていません。この太陽のピラミッドと月のピラミッドは、天空世界と地上世界とがつながる場所とされています。
ハワイ・オワフ島クカニロコのバースストーン
ハワイには、パワースポットが豊富にあることは有名なお話。その中で、オワフ島のワヒアワエリアにある「クカニロコ・バースストーン」は聖地として崇められ、ひとつのパワースポットとして知られている場所です。バースストーンとは、お産の痛みを和らげる効果のあるといわれる岩や石のことで、大小18個ほどあります。かつて王族の女性だけがその岩や石の上での出産が許されていたといいます。今では、多くの女性たちがここに訪れ、このバースストーンに触れることで、子宝・安産祈願を行っています。
オーストラリアエアーズロック（ウルル）
オーストラリアといえば世界遺産のエアーズロックが有名です。アボリジニの言葉では、「ウルル」と呼ばれています。このウルルは神聖なる場所であり、アボリジニたちは、必ず儀式を行ってから上るといわれています。ウルルに伝わる伝説の一つに、蛇にまつわるものがあります。「クニヤ」と呼ばれるニシキヘビがいて、甥が「リル」という毒蛇の祖先に殺されたことを恨み、リルとの激しい戦いをしたといいます。最終的に、クニヤはリルに打ち勝ちましたが、自身も毒矢によって命を落とすことに。しかし、そのとき、クニヤは虹色の蛇に姿を変えたのだそうです。そして今でも、ムティジュルの泉というところに棲みついているといいます。
世界の神秘的なスポットは、そこに訪れるだけで神聖なる気持ちになり、パワーを全身で感じることができます。パワーを充填するのに加えて、言い伝えられている神秘的な伝説についても興味を持ってめぐるのが良いのではないでしょうか。ぜひ次の海外旅行の旅先の計画にこれらの場所を入れてみてください。
