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統計データで読みとく

未婚化・晩婚化が進むいま、出逢い&結婚を叶えるには?

昨今、テレビのニュースや、雑誌、新聞の記事などでしばしば目にするのが、「未婚化」「晩婚化」という言葉。日本社会全体の少子高齢化や、雇用形態の変化など、専門家の間ではさまざまな要因が挙げられていますが、本当のところはどうなのでしょうか。このページでは幾つかのデータを参照しながら、30代、40代の独身女性を取り巻く状況を中心にその実態をリポートいたします。

今や、40代で独身は当たり前?

以下のデータ(図1)は、国立社会保障・人口問題研究所の「人口統計資料集(2013年)」からの抜粋で、男性・女性それぞれの「生涯未婚率」(注)の変遷を数値化したものです。これを見ると、調査を開始したから生涯未婚率は増え続け、には20.14%、女性は10.61%となっています。さらに同研究所の予測によると、今後この数値はさらに高くなっていくとのことです。

注:生涯未婚率とは、50歳までに一度も結婚したことがない人の割合のこと。50歳以降は結婚する可能性が低いと推測されることから、生涯独身者の割合を示す目印としてもちいられる。

図1. 生涯未婚率の推移
年次男性女性
1.50%2.53%
1.70%3.34%
2.12%4.32%
2.60%4.45%
3.89%4.32%
5.57%4.33%
8.99%5.10%
12.57%5.82%
15.96%7.25%
20.14%10.61%
表1. 生涯未婚率の推移

また年代別に見ても(図2・図3)、男女ともに、いわゆるアラサー世代からアラフォー世代まで、ほぼ全ての層で未婚率が上昇しているのが分かります。今や「40代で独り身」という状況は決して珍しいものではないと言えるでしょう。

図2. 年齢別・未婚率の推移(男性)
図3. 年齢別・未婚率の推移(女性)

このように、少なくとも統計的には晩婚化・未婚化が進んでいることは間違いなさそうです。では、20代半ばからアラフォー世代の方々の「結婚願望」は現在、どの程度のものなのでしょうか?この点に関しては、より最新の調査結果が出ています。

に内閣府が発表した「平成25年度 我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」によると、日本、韓国、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、スウェーデンの7カ国で調査を行なった結果、日本が韓国に次いで、結婚そのものに対して肯定的な考え方をしていました。その理由として他国との比較で多かったのが、「親を安心させる・周囲の期待に応える」「自分の子供や家族を持てる」といったもの。日本人が本来持っている集団意識の強さ、「和を以て貴しとなす」の精神が反映された結果だと言えるかもしれません。

いずれにせよ、日本の独身者たちは決して今の状況に満足しているわけではなく、強い結婚願望を持っているというのが実情のようです。

結婚はしたいが出逢いがない。70%以上の女性が婚活疲れを経験

その一方で、現実はなかなか厳しい様子。まず、20代以上の男女の約60%が、恋人も異性の友達もいない。それから、これは特に女性に顕著なようですが、婚活が思うようにいかず、その挙げ句「婚活疲れ」に陥っています。東京大学社会科学研究所の調査(2009年)によれば、22歳から42歳の独身女性の約50%が過去1年に婚活をしています。しかしその中で、交際相手が見つかったのは約2割に過ぎず、さらに70%以上が婚活疲れを経験しているというのです。当事者たちの声を聞くと、婚活に疲れる理由の1つとして、「終わりが見えないこと」が挙がっています。確かに、たとえば就活などと違って婚活には期限が設けられていません。それに、時間や費用などコストもかかります。婚活が長引けば長引くほど、「このままずっと良い相手に巡り合えないかも……」という精神的ストレスを抱え込むケースが多くなるのです。

もっとも、アラサー、アラフォーの独身女性の中には自らの意思で独身主義を貫いている方もいるようですが、それはあくまで少数。大半の女性は、良き相手との出逢いを切実に求めながら、それが叶わない現実に対して失望しているのです。

理想の相手と出逢うことはできるの?

そう、とにかく重要なのは、自分が望むような相手と出逢えるのかどうか。その一点にかかっていると言っても過言ではありません。お見合い結婚であれば話は別ですが、恋愛結婚を叶えるには、やはりまず恋人作りからというのが基本。言い換えれば、日本社会で未婚化・晩婚化が進んでいる背景には、男女の出逢う機会が少ない、あるいは良い相手と出逢えないケースが多数存在するということなのでしょう。その理由に関しても幾つかあるようですが、こと女性の側に限っていえば、未婚の方の多くは、「若い頃にモテたぶん、理想が高く」、また「仕事ができてそれなりに経済力がある」という点が、むしろネックになっているようです。当然ながら、そのような女性の希望に見合うような独身男性はあまりいないので、なかなか結婚の機会が訪れないというわけです。

近年は、SNSや出会い系サイトなどインターネットを通して、恋人や結婚相手と出逢った女性が増えています。しかし、これまで多かった「職場・仕事関係」「友人・知人からの紹介」に、このインターネットという手段が加わったことで結婚率や恋人がいる率が上がったかというと、ここまで見てきたように必ずしもそうとは言えない様子。まだまだ現実は厳しいというのが実情ではないでしょうか。

最近は婚活疲れのストレスから感情が不安定になる方が増えており、深刻な婚活疲れに陥らないための方法を教えてくれるメンタルクリニックもあります。確かに、結婚は義務ではありませんし、就活とは異なり婚活はできなければ生活していけないものでもありません。肩の力を抜いて取り組むに越したことはないでしょう。しかし、やはり何と言っても一番良い解決方法は、望み通りの相手と出逢ってゴールインすること。世の中には、理想の出逢いを実現している女性たちもいるのです。

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